ハッカソンとは、エンジニアやデザイナーが少人数規模のチームを組んで、与えられた課題に沿って指定の期間内にプログラムやアプリなどを開発し、成果物を競い合うイベントのことをいう。開催される期間はイベントごとに異なるが、最長でも1週間程度である。ハッカソンで優勝すれば、それを機に資金援助を受けて起業できたり、ハッカソンを通じて知り合った仲間の技術が学べたりと、ハッカソンへの参加には多くのメリットがあるのだ。

ハッカソンは、アメリカのIT企業のチームによって1999年頃から始められたといわれている。日本では、2013年頃に大規模なハッカソンが次々と開催されたことから、注目が集まるようになった。基本的にハッカソンはソフトウェアの技術をアピールするものだが、現在は最新技術を駆使してハードウェアを開発するハードウェアハッカソンと呼ばれるものも開催されている。また、地域振興や賞品開発などの目的で、ハッカソンが用いられるケースも増えてきた。

ハッカソンに参加する場合、はじめに自分が何を担当するか決めることが重要だ。チーム編成の際は、少なくてもエンジニアとデザイナー、プランナーの3名が必要とされている。しかし、ほとんどのハッカソンは個人でも参加できるようになっているため、その場で仲間を見つけて一緒に開発に携わることも可能だ。そして、チームを作る際はワークショップなどを交えて行われるケースが多く、条件が合致した相手をチームに迎え入れることもできる。